アイキャッチ画像

日本ガーデンセラピー協会主催「みんなが元気になる!“花・緑・庭”コンテスト」

「【プロフェッショナル】花・緑・庭で笑顔をつくった部門」において弊社設計施工の新潟市S様邸のお庭が見事「準グランプリ」を受賞しました。

※「ガーデンセラピー」とは住まいに植物を取り入れ、日常的にさまざまなカタチで自然と接することにより、健康寿命の増進を実現する療法です。

【プロフエッショナル部門】

施工店、ハウスメーカー・工務店、造園業者、リフォーム店、デザイン・設計事務所など花・緑・庭のある暮らし方や空間の提案・デザイン・設計・施工に携わられた者が応募対象の部門でその空間が人へ心身共に健康で笑顔を与えた現場写真とその空間設計・デザインの概要説明。(空間の領域例:住宅、病院・介護関連施設、教育・学校関連施設、公共空間・街並み・商業施設、ランドスケープなど)が審査対象。

 

準グランプリ受賞 「昨日よりも好きになる庭」

ビフォー

新潟市S様邸の既存のお庭は動線が無いため纏まりがなく、家庭菜園を楽しむはずの庭は奥様が雑草取りに追われる場所になっていました。

S様が弊社に訪れたのは「雑草を何とかしたかった」から、そして「自然の中で家族と楽しい時間を過ごせる場所」が欲しかったからです。

S様のご要望を受けて、山野にいるような空間で、家族の笑顔が集まる、思い出を紡ぐ庭を設計しようと思いました。

設計のポイント

①山野にいるような自然との一体感の中で野菜やハーブを育て、食を楽しみ、家族の時間を過ごす、「庭+庭での住まい方」が楽しめるような基盤作り。

②野菜やハーブを育て料理に活用できるキッチンガーデンの基盤づくり。

③玄関やリビングからの動線をつくり日常生活の利便性を高めること。

④土壌改良や暗渠排水を行い植物が育ちやすい環境を整え、植物は土地に合った宿根草を中心とすること。

⑤既存の木製フェンスの風合いを損ねない、自然素材を用いた経年変化を楽しめる温もりのある庭にすること。

 

アフター

ガーデンセラピー

 

完成した庭には、地面から15センチほどの高さのハードウッドのデッキを新設、庭での生活の基地的な役割を果たしています。デッキに腰を下ろすと地面に座っているかのような心地よさやワクワク感が楽しめ、自然との一体感を感じることが出来ます。

道路からの目隠しがなかった庭は、閉塞的にならないようなるべく囲わず、既存の高木のコナラを活かし、新たにアオダモやイロハモミジ等の雑木を加え、通りからの視線をデッキ上方の風に揺れる落葉樹の方に誘導、目隠しを兼ねた背もたれで、デッキは木々に見え隠れする位の自然な景色になりました。

枕木のアプローチ

玄関ポーチからデッキ沿いを走る枕木と石敷のアプローチはキッチンガーデンへと続き庭全体の動線となっています。

雑木とアプローチの間は高性の宿根草の咲くロックガーデンとなっており、風にゆれる草花が柔らかさを醸し出します。

デッキに座ると目に入るフェンスの足元はホスタやコバノズイナ、ベニシダ、苔などのシェードガーデン、庭の奥にはハーブ類と野菜を育てるキッチンガーデンと、夫々のゾーンで楽しめるようにしました。

 

今まで庭の手入れは奥様の担当でしたが、今ではご主人が庭に出ると無心になれてストレス発散になると、天気の良い日はタープを張り、バーベキューやタコスパーティーと家族を楽しませています。

 

奥様はワイルドストロベリーやジューンベリーの実の収穫をお子様達と競争したり、スナップエンドウを収穫した後は枝豆を植えるなど、キッチンガーデンも日毎に充実、食に彩りを添えています。

 

夜はデッキに寝転がり月見をするなど、楽しみ方がどんどん増え、庭を造る前に想像していたよりもっと「庭」を楽しんでいらっしゃいます。

 

庭という一番身近な自然が、日常を豊かに彩り、ご家族の笑顔が一番集まる場所になりました。

庭が完成してから、S様より「去年までと比較にならないくらい庭が好きです。」とメッセージを頂き、庭に住まい方が加わることでこんなにも素敵な時間を家族で共有でき愛着を感じる場所になるのだと実感しました。

ただ美しいだけではなく、お客様の思い描く「庭での住まい方」が叶うことで

お庭が「愛着のある大切な場所」となり

また、可能な限りお手入れが負担にならない環境を整えることで

「庭暮らし」をいつまでも継続し、暮らしに「庭」が寄り添うことができる。

これからもなお一層、

庭暮らしが楽しくなる、そんな外空間を作っていきたいと思います。

私達にお庭づくりをお任せくださった施主様はもちろん、日頃お世話になっているお客様全て、関係者各位、スタッフにこの場をお借りして感謝申し上げます。

新潟市S様邸のお庭施工実績はこちらをご覧ください。