みなさん、キッチンガーデンやっていますか?
お庭づくりのご提案において、菜園スペースやキッチンガーデンのご要望が少なからずあります。
ただお庭に野菜を作るスペースをゾーニングし、土を入れ替えて「はいどうぞ」では、せっかくのスペースが雑草だらけになってしまいます。
そこで、私は5つの基本をベースにお客様にご説明しています。
1,何のため?
安心安全な食べ物を食べたいとか、作物の世話をして収穫までを子供たちと共有したいなど、目的の共有をしっかりしていくことが必要です。その目的がないと数年後に菜園スペースは雑草だらけになってしまうからです。
2,誰のため?
誰のために野菜や果物を育てるかがはっきりしていないと、どれくらいの収穫量が必要かはっきりしません。例えば4人家族で、家で食べる分だけ必要であれば、トマト苗はどれくらい必要か。いっぺんに野菜が収穫時期を迎えても、食べきれないということになりかねません。
3,誰が世話をする?
野菜、果物を育てるには時間が必要です。誰が水をあげたり、間引きをしたり、収穫をしたりするかも重要なポイントです。例えば家族の中で親だけでなく子供たちと一緒に世話をしたいと考えているのか、それともお友達での共同菜園かなど、どれくらい世話をする時間が取れるか想像するといいですね。
4,菜園スペースはどれくらい?
1から3までを把握できれば、どれくらいのスペースが必要か見えてきますね。
例えば4人家族で、野菜作り未経験で、子供たちと一緒に野菜を作り、家族で食べられる分くらいになると、それほど広いスペースは必要ありません。また、野菜作りの経験が豊富で近くに住んでいる孫にも持って行ってあげたい等であれば広めのスペースが必要になります。
5,環境条件は?(日当たりや水はけ、土壌、そして距離)
例えば南側だからと言っても、建築物があり日当たりが悪い場合もあります。水はけや土壌が悪い時にどのように改善したらよいかを考えないといけません。また、風当たりの確認も必要になります。
距離に関してですが、食することが目的ですので、普段仕事で忙しく、野菜作りの手間をかける時間が取れない場合だと、リビングやキッチンからも見えない位置で野菜作りするのは少し現実的でないかもしれません。(キッチンからすぐ取ってすぐ調理する!)
また、水やりのための水道の位置も距離が無理ない範囲が良いです。
最近、レイズドベッドとかレイズドベッド花壇とか耳にすることがあると思います。
これは「立ち上げ花壇」「ベンチ栽培」などと呼ばれます。
路地で栽培するより、高くすることで腰に負担を軽減する効果や虫が住みつきにくいの他、高さを出すことで立体的なデザインになります。
最近では木製や不織布シートでできた簡易なレイズドベッドも多数販売されています。
4月、5月は苗の植え時です!
初めての方、失敗してもいいんです。
まずはチャレンジしてみて下さい‼