スタッフの丸山です。
あれだけ寒かった冬が、ついこの間の事に思うのは私だけでしょうか。
ほんとあっという間にGWも過ぎ、
木々の緑の量も増え初夏を意識する季節になりましたね。
現場の方もおかげさまで色々と進んでおりますが
この春は竹垣の交換作業を多くご依頼いただきました。
阿賀野市での四つ目垣の交換工事。
ビフォー
アフター
ビフォー
アフター
約6年前に施工させていただいた四つ目垣の交換作業。
なにより満開のクレマチスが綺麗ですね。
職人の性分というか足跡みたいなものでしょうか、
同じ寸法に創り変えるのは簡単ですが、
ただ交換するのではなく、現場に合わせ、少し立て子のピッチを変えたりと
工夫も楽しみたいものです
四つ目垣は透かし垣を代表する竹垣で最も一般的な垣です。外露地と内露地の結界としてつくられるのは多くがこの四つ目垣です。
露地とは屋根のない地面のことで、茶道では千利休が茶庭のことを露地といったそうです。
中門を境にして茶室に至るまでの内側の庭を内露地、外側の庭を外露地といいます。
1.8mほどま間隔に建てられた柱の間に3~4本の胴縁を渡し、表裏から立子を胴縁と直角に交わるように格子状に組むことで、四角の目の透き間が出来、背後が透けて見えることから四つ目垣と言われます。高さは一般的に60~120㎝ほどとするようになっていますが、個人宅においては使い勝手のよいようにアレンジしております。
基本を知った上で、趣を大切に、使いやすく。
お庭の風通しのために下枝を上げたドウダンツツジの生け垣の足元にも
四つ目垣を施工します。
立子を立てていきます。立子の竹は上になる末口を節止めにして切っておきます。
立子と胴縁の全ての交点を2本使いのシュロ縄でイボ結びにします。
お庭の風通しもよくなりましたし、玄関前の風景が随分と印象も変わり風格が出ました。
天然竹の経年変化も味わいの一つです。住宅ともマッチして素敵な空間になりましたね。
最近は天然竹と見間違えるほど美しい人工竹もありますのでメンテナンスに不安のある方は人工竹での施工をお勧めしています。