
お久しぶりです!
スタッフの髙木です。
天気予報では最高気温が2桁の日が増えてきて春の訪れを感じざるを得ない日々がやってきました。
工事部の仕事では今週で冬囲いの取り外し作業が終了。
囲い外しの作業では囲いを取り付けた木々の状態を見るのはもちろんですが、足元の植物たちを踏まないよう気をつけて作業を行いました。
足元の植物たちの中でも特に球根植物が多く、花を咲かせているものもいました。
この時期に咲いている球根植物たちは夏前には既に花や葉が終わって球根だけの状態になります。
日の光も感じ取れない地中でどのようにして春を感じているのか気になりました。
調べてみたところ球根たちは地中で寒さに一定期間曝されることで開花や発芽能力が誘導される『春化』と呼ばれる現象が起こるそうです。
この春化が起こった時から地中で少しずつ芽を伸ばし、雪が少し残っているような場所でも可憐に花を咲かせることができます。
地中の温度が上がってきてから発芽のスイッチが入るものだと思っていたので、寒さを一定期間経験すると起こる春化の仕組みを知って自分の想像を超えてくる植物の賢さに驚かされました。
また、春に咲く球根は花が終わって休眠する夏から秋にかけて来年の葉や花を作っていて、春一番に開花できるよう準備しているみたいです。
『爪の垢を煎じて飲む』という言葉にならって行動が遅い自分も用意周到な球根植物に近づけるよう百合根でも煎じて飲もうかなと思います。
植物紹介
ケープバルブ
原産地:南アフリカ
ケープバルブは多肉植物の宝庫である南アフリカにあるケープ州に自生しているバルブ(球根植物)の総称です。
ケープ州は雨季以外は乾燥と日照の強い厳しい環境です。
それに適応できるよう葉をバネのように螺旋状に伸ばすもの・幅広の葉を地面に這わすように広げるものなど最近流行りの珍奇という言葉がぴったりの植物たちがケープバルブです。
そういった変わった形も前述の球根たちと同様にそれぞれが長い年月をかけて試行錯誤を重ねた結果の今の姿になったことを考えて眺めるとずっと見ていられます。
球根という文字を打ちすぎて疲れてきたので今回のブログはこれで終わりにしますが、ケープバルブの特徴的な形を引き立てて自生地を再現した鉢植えに挑戦したらまたご紹介したいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!